保険営業の自爆ってホントにあるの?
保険営業員(セールスレディ)たちは日々厳しいノルマを課せられています。
ちなみにノルマは保険の契約数だけではありません。
新人セールスレディの勧誘数や契約の継続率、提携金融機関の商品販売実績など様々な目標を課されて、日々ノルマ漬にされるのがセールスレディの宿命です。
ノルマが達成できない人たちは、給料をほとんどもらえないどころか、朝礼で支部長から罵倒されたり、仲間達からも冷たい目で見られたりとメンタル的に辛い日々を送ることになります。
そんな苦境から逃れようと自爆と呼ばれる手段に出るセールスレディも少なくありません。
自爆というのは生保業界では、自分で保険に入ることを指します。
自分で保険に加入すれば一件分の契約としてカウントされますから、ノルマを達成するために苦し紛れに自爆する営業職員は後を絶ちません。
長年保険のセールスレディをやっている人の中には、自分自身が多額の保険金漬けになっている人も多くいます。
ひどい人になると、消費者金融に借金をしてまで自爆するようなこともあります。
本来そんなことまでしてノルマを達成するなら、さっさとセールスレディなんて辞めてしまえば良いのですが、日々の洗脳により冷静な判断が出来なくなっていると、このような暴挙にさえ人間は走ってしまうのです。
自爆をするのは、末端の営業職員だけではありません。
重いノルマは支部長(営業所の長)にも課されています。
さらに支部長には自分の部下達を食わせていく責任もあります。
食えなくなった部下達はどんどん辞めていってしまい、部下の数が減れば、さらに支部のノルマ達成が困難になるという悪循環に陥るからです。
こうなるのを避けるために、支部長の中には自爆を繰り返してノルマを達成するようになる人もいます。
自爆を繰り返し、借金で首が回らなくなり、支社からは精神的に追い詰められ逃げ場のなくなった支部長は、最終的に自殺してしまうことさえあります。
保険会社の裏側ではこんな悲劇が起こっているというのもまた事実なのです。
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Comment
よっぽどダメな職員と支部の話だな。
支部長になるには知識だけでなくメンタル面、生活面、人間性、全てにおいて認められないと就任できない厳しい試験がある。
普通にまともなやり方をきちんとやって、客を第一に考えて行動してると最低ラインの仕事は普通にできるもの。
自爆なんて一昔前のやり方。
今は自分で加入してもカウントしてもらえない。
名義仮契約も立て替え契約も、バレたら即クビになるのが今の時代。
金融庁の監督も加入の審査も、かなり厳しいです。
親族共々、自爆してる支部長います。
支社からの新しい施策を課せられる度に「私も協力させて頂きました!」と、嫁・子供・親・兄弟…。を加入してきます。
そういう人はセールスレディにも自爆を勧めて来ます。
たまたま見かけたのでコメントします。
友人が生命保険の営業やってますが、自爆営業なんて当たり前でやってます。自身だけならまだしも、ノルマをクリアするために、親族、友人などに営業をしています。
金融庁の監督が厳しい?
こういう事を言い出すのは業界を知らない人です。任意生命保険会社は、利潤目的のための民間会社、そうであればノルマのために自爆営業させるのは合理的であり、そこに公的機関の捜査など例外を除き入らない。
つまり、その会社に残るかは職業選択の自由があるので、転職するのが一番。営業なんて保健会社に関わらず、どの業界でも自己責任。
11年やってグランプリ表彰頂きましたが毎月10万円以上の保険料支払って来ました。保険会社は魑魅魍魎の集まりです。そこでやれるなら所得は増えるが人としてのモラルを捨てるか、強靭な信念を持って挑むかの二通りです。私の知る限り後者は居ません❗
生保レディです。先日勤続10年を迎えました。
毎日辞めたい、辞めたいと思いながら出社しています。けれど退社を決めきれないのは、時間の融通が効く事、(学校行事は欠かさずに行けます。日中の部活の大会にも。)あと、私で契約してくださったお客様(家族、友達も含め)が会社の都合で転換させられたりするのが嫌だからです。
上司に転換を持って行くように言われても、自分が納得出来ないと持って行けません。若い子に高額の保険を勧めるのも好きではありません。自分の財布で考えるな、と言われても、その保険の先々を考えると「その提案はどうなの?」と、思ってしまいます。だから成績も奮わず、手取りは10万以下。3000円だった時もあります。ちなみに我が家も自爆しており、毎月の支払いは10万近くになります。
それでも頼ってくださるお客様がいる限りは
、クビ(外部雇用)ならないように細く長くいようと思っています。