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保険会社の試練…金融庁監査

   

金融庁の監査といえば、ドラマ「半沢直樹」で一躍有名になった片岡愛之助演じる黒崎検査官を思い出す人が多いかもしれませんが、生命保険会社にも数年に一度、金融庁からの監査が入ります。

金融庁からの監査が本社にやって来ると、社内は一気に緊張状態に入ります。

金融庁監査と保険会社

まず金融庁の監査が終わるまで、職員は所持している書類を一切破棄できなくなります。

シュレッダーも使えなくなります。

管理職以上は机に鍵をかけ、引き出しを開けることすら禁じられる場合もあります。

これは問題のある契約や苦情、事故などが証拠隠滅されるのを防ぐために行われます。

ちなみに金融庁の監査は基本的には抜き打ちでやってきますが、なぜか監査が入る前に社内では「そろそろ金融庁監査がやって来るぞ」的な噂がたつので、見られたくない書類は噂に合わせて前もって捨てておくのが本社職員のたしなみです。

監査が入ると自分の部署が監査の対象になっている部署の管理職も、みなピリピリとしたムードに。

監査に問題を指摘され、上手く説明できなかったりしたら、自身の出世に大きく響くので、いかにして金融庁監査を乗り切るかは管理職の腕の見せ所でもあるのです。

監査は、保険会社がキチンと法律や規制その他ルールに則って健全に運営されているかをチェックするためにやってきます。

保険の契約が正しく行われているか、保険金がキチンと支払われているか、不正は行われていないか、システムは問題なく作動しているか、財務内容の健全性は維持されているかなどの観点で、社内の書類を細かくチェックされます。

保険会社にとって最悪なのは業務改善命令の対象になるような問題が発覚するケースです。

かつて保険金の不払いが社会問題になったときは、多くの保険会社が業務改善命令を受け、経営的なダメージを被りました。

またもっと重い処分である「業務停止命令」や「免許取り消し」などにつながれば、もはや会社の存続すら危うくなります。

このようなことにならないように保険会社は社内監査を厳しくしており、日頃から金融庁の監査に耐えうる体制を維持できるように努めています。

ちなみに半沢直樹に出てくるような、横暴の限りをつくす検査官は、当たり前ですがいません(笑)。

いかにも公務員という感じの普通の人が多いですが、勘が鋭い検査官もいるので、やはり油断はなりません。

 - 元職員が語る生命保険の裏話

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